「未来のミライ」観てきたけど…


はい、どうも。

細田守監督の最新作ということで、昨日、特に予備知識なしで見てきました。

そんなわけで、映画レビューみたいな記事を書いておくよ!

 

 

以下多少のネタバレありますので、あしからず。

絵本的なお話

タイトルとイメージボードから、これは「壮大な時の旅」かな?と胸踊らせて劇場へ足を運んだわけですが…

そんなことはなく家族の小さな物語であり、主人公「くんちゃん」の成長と気づきを描いた作品でしたね。

なぜ?という疑問や、フラグの回収は最後まで解決されることはないので、長編映画でありながら、絵本的な印象。

なので、人によっては不満に思うこともあると思います。

まぁ、そういうものと割り切れば、細田監督らしい見せ方や動きのエンタメ感、3D表現やデザイン、構図の美しさは健在でした。

未来のミライちゃん

残念なことに、タイトルのわりにあまり出てきません…

タイトルあってるの?て疑問に思ってしまします。

全編くんちゃん視点で進みますし、なぜくんちゃんの前に「高校生のミライちゃん」が現れるのか?

というか疑問に、どうせなら「色んな時代のミライちゃん」が登場してタイトルに沿った方がそれっぽかったのでは?

そんな風に感じたわけ。

過去が印象的

ミライ推しのわりに、過去のお話がメインな気がしました。

時代に合わせた物や町や建物。懐かしさを感じる風景。とても心地よくて楽しめるはずです。

特に、ひいお爺ちゃんとのシーンは印象的で、主人公の成長と憧れといった感情の表現がワクワクします。

この映画のポイントとして、「血筋は争えない」ということが強く描かれてる感じを持ちましたね。

そこで、やっぱり思ってしまうのがタイトルとの違和感。まぁまぁ事情は察せますが…

自分という立ち位置と存在

くんちゃんは、高校生になった自分との対面するわけですが、対面する意味に疑問符がついた。

人の波の中で、自分は何者なのか?何をしたいのか?何をするべきなのか?

わかりやすい恐ろしさの恐怖の中で、自覚して成長する。そして…

ハイライトはこの部分でしょうね。

まとめ

子どもは、よく泣く。誰しもそうでしょう。

それは、嫉妬。思い通りにならないもどかしさ。気をひくため。そういった、人間本来の欲望そのもののはず。ストッパーはなく、思ったままに行動する。

そこから自分という存在と世間を、俯瞰して自覚することでつり合いをつけようとする。

それは人間社会でいきる意味での成長なのかもしれません。

この映画は終始「俯瞰」の絵がでてきます。映像の美しさと合間って面白い表現だなと思いましたし、キーポイントでもあるのかなと。

過去とミライ、親も子どももその先も…違うようで根っこの部分はそう変わらない。そういったことと、主人公の子どもらしいリアルな成長そこが見所ではないでしょうか。

壮大な冒険やドンデン返し、涙や感動、そういったことをこの映画には求めるべきではなく、

ささやかで大きな人の命の循環を改めて感じることができる優しい映画だと思います。

この映画の評価
ストーリー
(2.5)
エンタメ
(4.0)
映像
(4.5)
音楽
(3.5)
感動
(2.0)
総合評価
(3.5)