こんにちは 録音エンジニア兼DTMerのらいおお@raioo123 です。
先日、Native InstrumentsのKOMPLETE 12 ULTIMATE (KOMPLETE 9からのアップデートですが)を購入したのですが、インストール時にちょっとした面倒がおきたので、その対処法をカンタンに記しておきます。なおこの対処法は私の現在の環境(mac OS Mojave)では解決できましたが他環境では解決しないかもしれないですし、対処法により起きた不具合には一切責任は持ちませんのであしからず。自己責任でお願いします。
Time Machineのローカルスナップショットが邪魔してる。
結論からいうと、Native Accessの認識する空き容量が足りていない可能性があります。
ディスクユーティリティでディスクの空きを確認してみてください。そこで表示される空きはインストールに必要な分が、確保されていますか?されていなければそのためアラートが出てインストールができません。
あれ?ディスク容量空いてるはずなのに?なぜ?
そうですディスクユーティリティに表示される空きと普通に表示される空きに差があるんです。なぜでしょう?
→それは、Time Machineを使うとバックアップ先の記憶装置だけでなく、バックアップ元にもローカルスナップショットという架空のデータ?(macOS High Sierra以降)のようなものが作成されます。普通に見る容量(リンゴマーク→このマックについて→ストレージに表示される奴、Finderの下に表示される奴)とNative Accessの認識する空き(ディスクユーティリティで表示される奴)に違いがあるためにこの現象が起こります。
Native Accessでインストールするにはオバケデータを消す必要がある。
そこで、このデータの差を解消する必要があるのですがやり方が少々面倒です。
まず、Time Machineが原因なので一旦オフにします。(システム環境設定→Time Machine→バックアップの自動作成のチェックを外す)
そして、ターミナルを使い直接指示を出します。以下がターミナルでの操作方法です。
ローカルスナップショットの確認方法
ターミナルを起動し、以下のコマンドを入力します。
tmutil listlocalsnapshots /
すると以下のようにローカルスナップショットの一覧が表示されます。
com.apple.TimeMachine.2020-06-23-204206
com.apple.TimeMachine.2020-06-23-215112
ローカルスナップショットの削除方法
ターミナルから以下のように削除したいローカルスナップショットを指定し、実行します。
sudo tmutil deletelocalsnapshots 2020-06-23-204206
このコマンドはひとつずつしか削除できませんが、以下のようなシェルスクリプトで一括削除することができます。
ローカルスナップショットを一括で削除する方法
ターミナルから以下のコマンドを入力、実行します。
for d in tmutil listlocalsnapshots / | awk -F'.' '{print $4}'
; do sudo tmutil deletelocalsnapshots $d; done
それなりに時間はかかりますが、一つずつ削除を実行し、その結果がターミナルに表示されると思います。(この時、異常に早い場合はうまく実行できていないかもしれません。その場合Macやターミナルの再起動を試してみるとできるかもしれません。筆者も何度か試しました。)
Deleted local snapshot ‘2020-06-23-204206’
Deleted local snapshot ‘2020-06-23-215112’
なぜかNative Instrumentsの公式サポートで上記の対処法が記載されておらず、容量の確認と確保そして、ファイルロケーションの変更という方法くらいしか提唱されていないみたいです。ディスク容量が空いてるのに空いてないってなんでやねん!ってツッコミ入れてる人の参考になれば嬉しいです。よければお試しを!